昨日の朝から木枠に絽を張り始めました。
木枠に絽を張る最大のポイントは、いかに木枠と絽の目が正確に張れるかなのです。
木枠は絶対に動きませんから、絽を動かすことになります。
絽の生地が正確に織られていれば苦労はしませんが、両端はしんし針の跡があり歪んでいます。
生地の全てを利用しようとすると、無理難題が発生します。
生地の端の部分に切り込みを入れて延ばす、生地に水を付けて乾かして縮める、そのまま引っ張って生地の歪みをなくす。
その時々の状態により方法は選びます。
最後に木枠に張った絽の表面に霧を吹きかけ乾燥させます。
そうすれば絽の生地が縮みバシッと張れます。
具象模様の場合は多少の歪みは作品に影響度は少ないものと思いますが、幾何学模様の場合は絽の歪みが直接作品の歪みとなってしまいます。
木枠に絽を張るのは絽刺しの第一歩なので、しっかりと作業をしたいものですよね。